この記事では、インド人、そして実際にインド人と恋愛をしたことのある日本人に話を聞いて、実際どうだったのかについてまとめています。
インド人との恋愛での、いいところ・悪いところ、ふたつの意見を中立的立場でまとめてみました。
「インド人とちょっといい雰囲気になってきた……」っていう人はぜひ参考にしてみてください。
基本的に浮気はしない
アメリカ人やヨーロッパ人は付き合う前にお試し期間といった「デーティング」をすることが多いですよね。
しかし、インドにはそういうものはありません。
もちろん、付き合う前に何回かデートに行きはするのですが、複数人と同時進行、ということもしないことが多いです。
そして、「彼女になってほしい」といった告白みたいな会話をして、カップルになります。
付き合うまでの流れは日本人とほぼ同じです。
そして、浮気をすることが社会通念的にとても悪いことだととらえられているので、付き合ったあとも浮気をしない人が多いです。
本当に悪いことだと信じているようです。
「日本人って浮気する人多いよー」とインド人に言ったら、「ありえない‼️」と驚いていました。
本当に浮気がしたくなったら、それは別れる時だと認識するインド人が多いみたいです。
ただし、これは一般論であり、中にはもちろん遊び人のインド人もいるでしょう。
付き合うなら長期間
インド人は恋愛経験はそれほど豊富でないことが一般的です。
それには、相手を取っ替え引っ替えするのは「悪いこと」という社会通念があるということと、ひとりと付き合う期間が長いという理由があげられます。
二十代前半ならば、付き合った人数は基本的に二人以下。中にはゼロという人もいます。
日本にいるインド人は日系のIT企業に勤めていることが多いのですが、インドで大学を卒業して海外で働くということは、ずっと努力をして勉強してきた人が多いです。
インドは格差が大きいので、上流階級出身の人ならばそれほどでもないのですが、貧困層出身のインド人で日本の企業で働いているとなると、子供の時からかなりの努力をしています。
海外で就職するためには、絶対にいい大学を卒業しなければならないので、恋愛などそっちのけで勉強してきたという人が多いです。
有名な映画ですが、『きっと、うまくいく』という映画を見てみてください。
インドの大学生の生活とインドの社会問題を浮き彫りにした作品として高い評価を受けている映画で、インド人も「この映画は本当にリアルだ」と言っていました。
なので、インド人と付き合うならば、「付き合ってすぐ捨てられるんじゃないか」とは気にしなくてもいいことが多いです。
「付き合うのは好きな人とだけ」「一度付き合ったら、少なくとも半年は付き合う」というインド人が多いです。
素敵なデートは期待できない
恋のお相手がインド人女性であったら問題はないのですが、インド人男性となると素敵なデートは期待できないと思っておいたほうがいいでしょう。
恋愛経験が少ないので、女性をどのようにして喜ばせるかをわかっていない人が多いのです。
デートでおしゃれなお店を予約してくれる人は滅多にいませんし、行く店に目星をつけてくれてはいても、金曜土曜の人気店が混むということを予測しておらず、入れないということもしばしば。
さらには、「2回目のデートでケンタッキー・フライドチキンに連れて行かれた」っていう女性もいました。
肉が食べたいと言ったら、ケンタッキーだったと……。別に貧乏でもないインド人とのデートでです。
女性へのプレゼントもなにをあげたらよいかわからない人が多く、「こんなものもらっても…」という物をプレゼントされたという人が多いです。
そして、インドにはクリスマスやバレンタインを恋人と祝う文化もないので、それらのイベントがどれだけ日本人女性にとって大切か、インド人はわかりません。
なので、「クリスマス会おうよ」と約束していても、行くレストランはいつも同じインド料理レストラン。
いつも割り勘のカップルならば、クリスマスも割り勘。プレゼントも、スーパーで買えるようなクッキーなんてことも。
人気の海外ドラマ『ビッグバン★セオリー』にラージというインド人のキャラクターが出てきます。
彼は「どうしても女性の気持ちがわからない恋愛負け組」という位置付けの登場人物なのですが、インド人のステレオタイプを表現しているので、「インド人と付き合ったらこんな感じか」と参考にしてください。
実際にインド人と恋愛したことのある女性は、

『ビックバンセオリー』のラージの悪いところ、そっくりそのままだった…
と言っていました。
でも、「いいところ」も一緒だったようで、「浮気はしない」「一途」などもそのままだったようです。
ステレオタイプではありますが、結局、実際にそうだから「ステレオタイプ」って言われるんですよね。
恋人の気持ちを推し量れない
日本文化は「ハイコンテクスト文化」と呼ばれていて、はっきりと物事を言わない文化です。
ハイコンテクスト文化の反対、「ローコンテクスト文化」ははっきりと言って確かめる文化です。
ドイツや北ヨーロッパが最もローコンテクスト文化だと言われていて、アメリカ人はハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化の中間であるようです。
日本人は、デートがつまらなかったとき、「次はこうして!」という人はあまりいないですよね。
しかし、ドイツ人だったら「その服、似合わないよ」「カップルになったんだからすべて割り勘にしよう」など、ぽんぽんと口にします。
悪気があるわけではなく、はっきり言うほうが、自分のためにも相手のためにもなると思っているんですよね。
なので、日本人がローコンテクスト文化の人と付き合うと、「何でそんな細かいことまでいちいち言うの⁉️」と喧嘩になったります。
では、インドはどうなのかというと、「ハイコンテクスト文化」です。
そう、インド人はひとつひとつ口では言わない、日本人と同じような話し方をします。
インド人は言う必要のないことは言わない。だから、ドイツ人の口からぽんと飛び出るような「元カノはこうだったから、君もこうして」なんていうような、日本人的には「デリカシーのない」言葉が飛び出ることはありません。
これは良いことですが、悪いことにもなり得ます。
なぜかというと、日本人の文化背景とインド人の文化背景が異なるからです。
デートが楽しくなくても、日本人は「楽しくなかった」とはいいません。「楽しかった?」と尋ねられても、「うん!」と返します。
しかし、日本人だったら、本当に楽しかったら自分の方から、

今日、楽しかった! ありがとうー! また誘ってね!
って言いますよね。
デートした相手からそういう言葉がなかったら、日本人だったら「あまり楽しくなかったのかもな」も感づきます。
しかし、インドのハイコンテクスト文化は日本とは違うハイコンテクスト文化なので、日本のハイコンテクストな会話をしていると、日本人の気持ちを推し量ってはくれないんです。
なので、日本人と話しているようなコミュニケーションをしていると、インド人は感づいてくれない……。
だからといって、はっきりと「これいや!」なんて言うのも気が引ける。
「何、食べたい?」と聞かれて、「なんでもいいよー」って言ったら、毎回インド料理レストランに連れて行かれる。
そう「なんでも」いいんじゃないんですよね。でもインド人はそう気づいてくれない。
「肉が食べたい」なら、「ケンタッキー行こう!」ってなります。
日本人が「なんでもいい」っていう時って、本当に「なんでもいい」わけではない。
日本人は「(デートに向いているようなところなら)なんでもいい」という意味で言っていて、前半部分が省略されているんです。
インドとは文化背景が違うので、「なんでもいい」と言ってしまうと、インド人は本当に「なんでも」よいのだな、と思ってしまうのです。
では、インド人が「なんでもいいよ」と言った場合には、どういう意味になるかというと、「(肉以外だったら)なんでもいいよ」っていう前半部分が省略されてしまっているのです。
宗教的、文化的背景から肉を食べないインド人が多いので、(特に牛肉は)はじめから「なんでもいい」ものの中から除外されているのです。
そもそも「言語」という問題があるというのに、お互いがはっきり物事を言わない文化だと、ものすごくコミュニケーションに問題が生じてしまいます。
こんな例もあります。
インド人は物事を大げさに言う癖があります。
「永遠に君だけだよ」なんて言われたら、「結婚、考えてくれてるのかしら?」なんて日本人は思ってしまいます。
しかし、インド人女性だったら、

彼、わたしのことすっごく好きなのねー
くらいなのです。
インド人は結婚を考えていなくても「永遠」「君だけ」なんて言うのです。
結婚と恋愛は基本的に別
インド人は親が決めた人と結婚する「インド式お見合い」みたいなもので結婚するのが主流です。
今は昔ほど強制的に好きではない人と結婚させられるケースは少なくなっていますが、それでも親世代はそれが普通であったので、「恋人はいないし、両親を喜ばせたいから」という理由で、好きでもない人と結婚する人が多いのが現状です。
インド人的感覚では、インドでは伝統的に「同程度のステータスの人と結婚するのが見栄えがいい」と社会から思われるので、自分もそうするべきだ、と思っているようです。
なので、お金持ちの家の出身の男性はお金持ちの女性と結婚するのが「見栄えがいい」ので、好きな人が貧困層の出身だったら、恋人にはなるけど結婚はしない、なんてことも多いのです。

本当に好きなのはあなただけど、あなたとは結婚しない!
なんて言われることが実際に起こりうるのです。
これは、日本人が就活で、「この業界に興味があるけど、ほかの業界だと有名企業に受かったから、興味がないけどこの大企業に就職するか」と思うときと同じような感覚のようです。
なので、「一生日本で働く予定」と言っているインド人でも、将来的には親の決めたインド人女性と結婚して、その女性に日本に住んでもらう、と計画している場合が多いのです。
こんなことはインド人同士ならば「暗黙の了解」なので、ここでも文化背景によって誤解が生まれてしまっている例でしょう。
良く言えば倹約家、悪く言えばケチ
インドはかなり経済成長をしつつある国ですが、インドは大きな格差社会であり、貧困が大きな社会問題です。
インド人の中でもで悠々自適に遊んで生活している、なんていう人は日本には来ません。
日本に来るのは、人手不足の日本のIT企業に採用されて働きに来た、とでもいう人たちが主流です。
日本の企業で働くためには大学を卒業する必要があるので、根っからの貧困層の人も日本には来ませんが、だからといって裕福層でもない。中流階級のインド人が多いのです。
貧困層でもなく、だからといって裕福層でもない彼らは、基本的に倹約家です。
無駄遣いはしません。安く済ませられるならば、できるだけ安く済ませる。
だから、結婚したり同棲したりするのならばプラスに働きます。
しかし、まだデートの段階だったり、付き合い始めの段階だったら、単純に言って「ケチ」なんです。
基本的に、会計時は自分が食べた金額しか出しませんし、「奢るよ」と言うときはドトールのコーヒーのときだけ。
恋愛経験もないので、素敵なレストランを予約してくれないばかりか、適当なレストランでさえも割り勘。
そんなデートになってしまいます。

奢ってくれたのは、わたしが怒ったときばかりで、お金で解決しようとしてるみたいで、さらにイラついた‼️
っていう、日本人女性も。
さらには、別れた後も、「君の家に置いていた僕の歯ブラシ、持って来て」と言って来たインド人も。
日本人的感覚では「歯ブラシって……300円もしないだろ!!」って感じになってしまいますよね。なんなら、電車賃のほうが高いわ、ってなります。笑
部屋が汚い
日本人の「汚い」という感覚と、インド人の「汚い」という感覚は違います。
インドは日本より清潔な国ではありません。というか、日本は世界のどこと比べても清潔すぎます。
なので、日本人の汚いは、インド人の「オッケー」レベルであることが多いんですよね。
日本人が人を自分の家に招くとき、それほど散らかっていなかったとしても、掃除機をかけていないのってありえないじゃないですか。
しかし、インド人は少しくらい髪の毛が落ちていても、気にせず人を家に招きます。
また、お泊まりをするならば、バスタブが使いたくないレベルで汚いこともしばしば。
インドは熱帯の地域なので、湯船に浸かる習慣がないんですよね。なので、日本に来てもバスタブは使わないので、汚れて赤カビだらけっけいうことも多いのです。
だからといって、シャワーを浴びる場所は綺麗かというと、そういうわけでもなく……。
でも、インド人からしてみれば、それは「オッケー」レベルであり、汚いわけではないのです。
綺麗好きな人は、自分がたくさん掃除しないといけなくなると思っていた方がいいでしょう。
食生活の違いが大変
食事って大切ですよね。デートでもそうだし、一緒に家で食べるときも。
インド人ってカレーばっかり食べてそう。ってイメージを持った方、正解。
インド人はインド料理を頻繁に食べます。
日本に住んでいるインド人は他のものも食べますが、少ない人でも週に二、三度はインド料理を食べています。
そして、日本でインド料理レストランを経営している人の多くは、実はインド人ではなくネパール人であることがほとんどなんです。
日本のカレーとインドカレーの違いがわかる人でも、インドカレーとネパールカレーの違いはあまりわかりませんよね。
しかしインド人的には違いがわかるみたいで、インド人が経営する「インドカレー」のレストランばかりに行きたがるので、インド料理レストランが多い東京でも、外食する店が限られてしまいます。
また、インド人はベジタリアンであることも多く、ベジタリアンだった場合は、普通のレストランでは食事ができない場合が多いので、本当にインド料理レストランにしか行かないインド人もいます。
また、ベジタリアンでない人も、牛肉は食べない人が多いです。
宗教的に牛肉を食べない人も多いですし、ヒンドゥー教徒でない人もインドでは牛肉は売っていないので、食べたことがなく、日本でも食べる気がしないとか。
一緒にステーキやすき焼きは食べられないと思っていいでしょう。
そして、ベジタリアンと聞くと、野菜中心の食生活であるイメージがありますが、日本人の想像するベジタリアンとインド人のベジタリアンは少し違います。
野菜中心ではなく炭水化物中心なんです。
つまり、ライスやナンをたっぷり食べ、少し野菜の入ったカレーを食べる、という感じ。
「それって太りそう」
そう思った人、正解です。
インドでは肥満が問題になっています。インド人は平均して、他のアジア諸国よりも太っている人の割合が格段に多い。
野菜、特に葉野菜はあまり保存がきかないので価格が高めですよね。しかし、お米や麦、じゃがいもは安い。
そのため、それほど裕福でないインド人は、米や芋を中心とした食生活を送るため、太ってしまっているのです。
ピザやシリアルばかり食べている貧困層のアメリカ人の間で肥満が蔓延しているのと同じ理由ですね。肥満大国アメリカでも、肉や魚をたっぷり食べてる上流階級では肥満の問題はありません。
インド人から英語は学ばない方がよい
外国人と付き合う時の利点は、何と言っても「語学が上達する」ということがあげられると思います。
しかし、インド人から英語を学ぶことはオススメしません。これは、インド人から話を聞きながら、わたしが気づいたことです。
基本的にインド人は英語のネイティブではありません。ヒンディー語か、そのほかの言語です。
しかし、イギリスの植民地であった関係と、私立高校と大学の授業はすべて英語で行われるために、高等教育を受けた人々を中心に英語が流暢な人がとても多いのです。
しかし、彼らの英語は「インド英語」であって、世界で主流であるアメリカ英語・イギリス英語とは少し違います。
発音が違うのは有名ですが、それ以外にもアメリカ・イギリスの英語とは文法も少し異なっています。
例えば、インド人が、

I played with my friends!
(友達と遊んだよ)
と言うことがあります。
しかし、アメリカ・イギリス英語は目的語をはっきり言うので、playのあとには実際になにをしたのかをはっきりと言わなくてはなりません。
なので、「I played soccer with my friend」などと目的語を加えなくてはならないのです。
単に、「友達と遊んだ、出かけた」と言うならばアメリカ人ならば「hang out」を使います。
そして、そういうアメリカ・イギリス英語が文法書や辞書に載っている世界標準の英語です。
インド人は日本人と同じで、必要でないことは言わない文化なので、言葉でも省略をしたがるんです。
「You can ask.」「Do you want to meet?」などとインド人は言います。
しかし、世界標準の英語では「You can ask me about it.」「Do you want to meet me?」などと目的語をはっきりと言います。
そのため、世界標準の英語とインド英語の区別がつかない、という人がインド人と付き合って英語を学んでしまうと、変な癖がついてしまうことが考えられます。
また、インド人的には「通じればいい」という考えな人が多く、正確な文法で話すことを気にしていない人が多い印象です。
わたしが話を聞いたインド人は日本の企業で働いている高学歴なインド人なので、そうでないならば、さらにその傾向が強くなると思われます。
インド人は学校で、「英語で」授業を受けるのであって、「英語の」授業はそれほど受けないらしいです。このことも、文法的に正しい世界標準英語を話さない人が多い理由でしょう。
学校のインド人先生たちも目的語を省略するので、そんなものだと思って、英語を話しているのです。
インド英語は聞き取りづらいと言われるのは、アクセントが異なっているうえ、そのように目的語を省いて話す人が多いからだと考えられます。
しかし、あまり英語が話せないという人は、インド人が日本人よりもはるかに流暢に英語を話すことは間違いないので、インド人の恋人から英語を学ぶことは悪いことではないでしょう。
結局は人それぞれ違う
総合して見ると、インド人と日本人の恋愛はうまくいかないことが多いようです。
やはり文化の差は思った以上に大きいと思われます。
この記事では、どのインド人と付き合っても、大概当てはまるステレオタイプについてお話しました。
しかし、「人間」という種は同じであり、「インド人」という国籍は同じであっても、個々人はすべて同じではありません。
綺麗好きなインド人もいますし、はっきり物事を言うインド人もいますし、物静かなインド人もいます。
なので、今、恋愛をしている相手がどんな人なのかをしっかりと見極めて、自分たちに合ったやり方を見つけましょう。
相手側から見ても「外国人と付き合う」のですから、トラブルが生じることは予測しています。
インド人が総じてフレンドリーな人たちで、喧嘩早い人は少ないのは事実なので、しっかりと自分の気持ちを伝えるのがいいと思います。
皆さんの恋がうまくいきますように!