輸血や臓器移植はするべき? 価値観や宗教とのせめぎ合い

現代では、かなり医学は進歩しています。

しかし、輸血や臓器移植などをしなくてはならない病気や怪我はなくなってはいません。

輸血や臓器移植によって助かる命はたくさんあります。

しかし、現実には、輸血ができなかったり、臓器移植を受けられなかったりして、亡くなっている人がいます。

とくに、臓器移植に関しては日本は非常に少ないという現状があります。

100万人あたりの臓器提供者が、アメリカは41.88人であるのに対して、日本では0.62人です[efn_note]https://www.jotnw.or.jp/explanation/07/06/[/efn_note]。

臓器移植は、臓器をあげる人が脳死の状態であるときでないと難しい場合が多いのです。

しかし、日本では脳死が「死」であるとあまり受け入れられていないため、臓器移植が少ない理由のひとつとされています。

なぜ日本人は、脳死を「死」と受け入れられないのでしょうか?

もし、自分が医者で脳死の患者さんと、その人の臓器をもらうと助かる患者さんもいる場合、
・脳死の患者さんの家族に、臓器移植をすすめますか?
・二度と目を覚まさなくても、医療機器によって脳死の患者さんの心臓を動かし続けますか?

また、輸血に関しては、それほど抵抗感がなく受け入れられているようにも思えますが、輸血を受けるのを拒むような人たちもいます。

エホバの証人は、キリスト教系の宗教団体ですが、この宗教を信じる人は、輸血を受けないという考えを持っています。

そのため、例えば事故にあって、輸血が必要で、輸血をすれば助かる、という時にでも、輸血を拒否する場合があります。

それで、助からない場合もあるようです。

また、もし自分が医師であった場合、エホバの証人の患者さんを助けたいと思った場合、
・患者さんの考えを尊重して、輸血を行いませんか?
・患者さんの考えを無視して、患者さんの命を助けますか?

タイトルとURLをコピーしました