ディズニーの映画における物語の展開は、時代の経過と共に変化を遂げています。
初期のディズニープリンセス映画では、物語の結末は大抵、王子との結婚が描かれていました。
しかし、それが女性の幸せの唯一の形であるわけではないとの理解が広まってきた現代において、議論の的となってきました。
「アナと雪の女王」はこのような流れをうまく汲んだ作品です。
アナとエルサが自分の力で試練を乗り越え、姉妹の絆が深まる様子が描かれています。
アナの物語には確かに恋愛の要素も存在しますが、それが全てではなく、自分を信じ、自分の道を進むこと、そして家族を愛することが重視されています。
ディズニー映画に向けられていた「結婚=女性差別」という主張は、単純過ぎるとも考えられます。
結婚そのものが問題ではなく、問題となるのは結婚が女性の幸せや成功の唯一の目標とされる場合です。人々はそれぞれ異なる道を選び、それぞれの人生を生きていて、「結婚」を幸せと思う女性が良いとも考えられます。
このような社会の変化を受けて、ディズニーの映画も進化していっています。
「モアナ」や「ラプンツェル」のような作品では、ヒロインが自分の冒険を追求する姿が描かれており、物語の結末は結婚ではありません。
これは自分を大切にし、自己が選んだ道を進むことが重要であるというメッセージを伝えています。