「働かざる者食うべからず」という言葉がありますね。
働くことは良いことで、働いていない人は良くない、という考え方は、現代日本ではごく普通の考え方ではないでしょうか。
しかし、海外の一部の国では、また日本でもそう遠くない昔は、仕事は「身分が低い人」がすることでした。
農民や百姓は働き、税金を納めます。そして、貴族や領主といった「身分が高い人」は、働かずして収入を得るのが常識でした。
歴史的には、「働く人が偉い」というのは、最近になって現れた考え方なのです。
世の中には働かずに生きている人がいます。
単にお金持ちの家に生まれた人は、働く必要はありません。
また、ニートやひきこもり、パラサイトシングルなど、働いていなかったり、働いていても十分な収入を得ていない人もいます。このような人たちに対しては「悪い」と考えられることが多いようです。
また、若い時に仕事を頑張って十分な貯金をして、40代や50代になったら一切仕事をしない、という生き方もあります。アメリカなのでは、若い時に起業をして、中年以降は遊んで暮らす、というのが「成功」と考えられることも多いものです。
また近年は、国が生きるために必要なお金だけは国民全員に給付するという「ベーシックインカム」という制度についても、議論されるようになっています。
本当に働くことは良いことなのでしょうか。働いて生きていけるなら、そのほうがよいのではないでしょうか。