シンデレラはヨーロッパを中心にの世界各地に様々なバリエーションがある物語です。
日本でもよく知られたシンデレラ。
継母とその姉たちにいじめられていたシンデレラは、お城の舞踏会のある日にも留守番をさせられます。しかし、そこへ魔女のおばあさんが現れ、おばあさんがパーティに行ける姿に変身させてくれます。きれいなドレスに、ガラスの靴——。
シンデレラは王子様に見初められるのですが、シンデレラにかけた魔法は深夜12時に解けてしまいます。シンデレラはガラスの靴だけを残して、お城を去ります。
王子は国中の娘にガラスの靴がぴったり合う女性を探させます。そして、シンデレラのもとに従者がやってきて、そのガラスの靴がシンデレラの足にぴったり合うのです——。
が、なぜ魔法が解けてしまっているのに、ガラスの靴だけ消えずにのこったのでしょうか。
よく知られたストーリーですが、深く考えてみると面白いポイントがいくつかあります。
かわいそうな生活をしている若い女の子はシンデレラだけではないはずなのに、なぜシンデレラだけが魔女のおばあさんに魔法をかけてもらえたのでしょうか。
また、シンデレラは「幸せをつかんだ女性」の代表格としてあげられるストーリーですが、現在は「かっこいい(またはお金持ち)の男性と結婚してめでたしめでたし」という世の中ではありませんよね。
女性も教育を受け、キャリアを積み、共働きするのが普通の世の中となってきました。
偶然、美しかったから王子様と結婚できたシンデレラは、本当に「幸せをつかんだ女性」のストーリーとして、現代においてもふさわしい存在なのでしょうか。