クローンを作ってもOK? 科学技術をどこまで適応するか

「クローン」とは、全く同じ遺伝子を持つ生物のことです。クローンはいわば、生物の「コピー」です。

あるひとりの人間が、自分と全く同じ遺伝子を持つことは自然では決してありません。[efn_note]一卵性双生児の場合を除きます。[/efn_note]しかし、現在の科学技術を用いれば、自分の「コピー」が作れてしまいます。

コピー機って本当に便利ですよね。それと一緒で、クローン技術もとても便利です。

例えば、心臓の病気になってしまったとしましょう。治せる方法は臓器移植しかありません。もし、交通事故で死んだ人の心臓をもらえなければ死んでしまいます。

こんなときに、自分のクローンを作れば、自分のコピー人間の心臓を、自分自身に移植することができます。

臓器移植では、血液型をはじめ、様々な条件が一致しなければ、拒絶反応を起こして移植ができません。しかし、自分と全く同じ遺伝子を持っているクローンの臓器なら、問題なく移植できます。

また、このように体の悪くなった臓器をクローンの臓器で置き換えていくことで、理論的には人間は永遠の命を手に入れることができるようになります。

このように、クローンを作ることには様々な利益があります。

しかし、クローン人間はまだ作られていません。それには、以下のような理由があります。

・ 人間がほかの人間を作っていいのか
・ クローンも意思を持ったり感情を持つ人間だというのに、元の人間の利益のために殺していいのか
・ クローンの人権はどのように考えられるべきか
・ クローンはそもそも人間として扱うべきか

上記のような理由で人間のクローンは作られていないのですが、動物のクローンはたくさん作られています。

動物の中で人間だけが特別なのか、という観点からも論じることができますね。

ぜひ、クローン技術の是非について弁論大会で論じてみてください。

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