ゴルフ場は自然破壊! 自然を破壊してまで人間はスポーツを楽しむべき?

ゴルフには非常に広大なゴルフ場を必要とします。
通常のゴルフコースは約150-200エーカー(約60-80ヘクタール)を必要とします。これは、東京ドーム13個から17個分です。

これだけの森を切り開いてゴルフ場は作られます。これは森林破壊ですね。
植物を伐採するだけではなく、森に住んでいた動物も住処を奪われてしまいます。

また、ゴルフ場は芝生や水辺をきれいに保っておくために、農薬を使用します。人力ではすべてを手入れできないからです。この農薬により、地元に住む人の飲み水を汚染してしまう可能性があります。

一方、ゴルフ愛好家の人は、ゴルフ場が「里山」として機能しているという意見を述べている場合があります。
里山とは、人間が住んでいる場所の近くにあり、人の生活に結びついている山のことです。里山には、人の手が加わらない森林とは異なる生態系が成り立っています。

しかし、人間が手を入れたから「里山」としての生態系が形成されたのです。里山となる前は、そこで上手く生態系が維持されていたといことです。人間が森を切り倒してゴルフ場を作りたいと思うほどきれいな森だったのですし。

森や山は人が手を入れずに放置しておくと徐々に疲弊して荒れてしまうという意見もあります。

たしかに、人間にとって「利用しづらい土地」になるという意味で荒廃してしまうというならば正しいかもしれません。
しかし、ゴルフ場や里山と、人が手を加えない森、どちらが人間以外の動物たちにとってより住みやすい場所でしょうか。

そもそも人間が森林を荒らすようになったここ数千年以外の地球の全歴史において、地球の森は人の手が加わらずに生態系を維持していたのですから。

この意見も、人間本位な考え、またはゴルフ愛好家がゴルフ場建設を肯定するための意見ではないでしょうか。

しかし、ゴルフをすることには以下のようなメリットがあります。

  • ビジネスの手段
    仕事の付き合いでゴルフを始める大人は非常に多いものです。ゴルフというスポーツを通してビジネス場の人間関係が構築できます。
  • 健康に良い
    スポーツをするのは健康に良いし、ゴルフは激しい運動でもないため、老若男女だれでも楽しめるスポーツです。
  • 雇用の推進
    ゴルフはかなり難しいスポーツです。そのため、日本中にゴルフスクールが多数あります。
    このようなスクールで働いている人へ仕事の機会を与えるという経済効果があります。
    他にも、ゴルフ場で働く人やゴルフの用具ショップの店員、ゴルフの用具メーカーなど、たくさんの人の仕事を生んでいるのがゴルフというスポーツです。
  • 楽しい
    また、単純にゴルフは楽しいというメリットがあります。
    ゴルフ場は街から離れたところにあるため、ゴルフをする人は、朝5時や6時に起きてゴルフ場へ向かいます。
    ゴルフはそんな早起きをしてでもやりたいほど楽しいスポーツなのです。

このように、ゴルフをすることにメリットもたくさんありますが、自然破壊の元凶でもあります。

どうすればこの問題は解決するでしょうか。

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